【鉄鋼】新日鉄住金を悩ます、中南米戦略で誤算…傘下のブラジル企業をめぐり攻防が勃発
「所有権と経営権を巡るゴタゴタは、まるで“ねじれ国会”を見ているようだ」――。ある業界関係者はそう突き放す。新日鉄住金の中南米戦略が揺らぎかねない事態が起きている。同社の持ち分法関連会社でブラジルの鉄鋼大手であるウジミナスの経営権をめぐって、火種がくすぶっているのだ。発端は役員3人の解任
事の発端は9月25日、役員報酬の不正な受け取りがあったとして、新日鉄住金がウジミナスの社長と2人の副社長を解任したこと。