【三重】下帯姿の男衆、ざるを奪い合って激しくもみ合う…歯痛に御利益、津の奇祭「ざるやぶり神事」
下帯姿の男たちが竹ざるを奪い合う奇祭「ざるやぶり神事」が15日夜、津市河芸町一色の八雲神社で行われた。約450年前から続く豊漁と家内安全を祈願する神事。境内に集まった100人以上の男衆は、直径約90センチの大ざるを奪い合い、ばらばらに引き裂いた。ざるの破片は歯痛に御利益があるとされる。室町時代中期、後に同神社を建立することになる武士の一族が戦に敗れてこの地に流れ着いた際、空腹のあまり民家にあった麦入りのざるを家人と奪い合ったことが起源という。