【岡山】「自然の中で作ると白さが増し、香りも良い」…伝統の寒そうめん、日差し浴び輝く、浅口・鴨方で「門干し」最盛期
手延べ麺の産地・浅口市鴨方地域で、伝統の寒そうめん作りが最盛期を迎えている。晴れた日には庭先で「門(かど)干し」が行われ、澄んだ冷気の中、日差しを浴びた麺が白く輝く。浅口市鴨方町の河田紘志さん(73)方では、午前2時半から生地作りを始め、熟成させながら徐々に延ばした上で約2時間、門干しをする。作業を手伝っている女性たちは機(はた)と呼ばれる台に麺をかけ、2本の箸を巧みに使いながら約2メートルにまで延ばすと、辺りはほのかな小麦の香りで満たされる。