【スポーツ】竹田 圭吾 スポーツ報道の「見どころ至上主義」は限界だ
■ 「見どころ至上主義」で矮小化される解説
ファンをどう増やすかという点で常々疑問に感じるのは、テレビなどの「見どころ至上主義」な切り口だ。試合の勝因や敗因を専門家の解説とともに分析するのはスポーツジャーナリズムの重要な一部であるが、実際にはむしろ観客(視聴者)という消費者に自局が中継したゲームの意味づけを行うアフターケアや、次の中継試合というコンテンツへの注目度を高めるためのマーケティングの一部としてしか扱われていない。