【岐阜新聞/社説】集団的自衛権行使容認・憲法9条改正論議より1票の格差是正し解散が先だ、強行なら中韓との関係が更に悪化
安倍晋三首相が年明け早々、「安倍カラー」を強めた政権運営にかじを切る構えを見せた。年頭記者会見で、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更や9条を中心とした憲法改正の論議を加速させるべきだとの認識を示したのだ。アベノミクスによる経済再生を最優先した昨年末までの「安全運転」路線からの明確な転換だ。しかし、昨秋の臨時国会冒頭、首相自らが所信表明演説で指摘した「景気回復の実感はいまだ全国に届いていない。