【日中/資源】「日中レアアース戦争」終結に欠けているもの | WEDGE
中国四川省の成都を訪問した。中国のレアアース輸出のWTO敗訴が決定した後、初めて行われた国際会議で、パネリストとして招待された。2010年の尖閣諸島問題に端を発して、中国が外交カードとしてレアアースの禁輸を利用したことは、日中レアアース戦争とも呼ばれている。レアアース会議は、「即刻WTOルールに従うべきだ」という日欧米の意見と、「時間をかけて(輸出枠と輸出税の)規制を外す」という中国側の方針の溝が埋まらないまま、3日間の日程を終えた。