【まにら新聞】多くの日本人は第二次大戦後、あのいまわしい戦争の記憶を振り切るのと同時に「国家」という概念も唾棄したらしい
ハロハロ
多くの日本人は第二次大戦後、あのいまわしい戦争の記憶を振り切るのと同時に「国家」という概念も唾棄したらしい。安保関連法案をめぐる論議や報道を見ているとそんな気がしてくる。問題は近年、中国が勝手に境界線を引いたりして南、東シナ海域で拡張主義を進行させている事態をどう考えるかだろう。政府のプレゼンテーションがお粗末なせいもあって、新たに起きている情勢に「国家」としていかに対峙(たいじ)するか、そういう方向に向かわず、国内法との関連など内向きの議論に終始して先が見えない。