【ギリシャ】緊縮財政に反対する最大野党・急進左派連合が優勢保つ…25日総選挙、新政権の方針次第では金融危機再燃の可能性
【アテネ=青木佐知子】財政再建中のギリシャで25日、総選挙が行われる。緊縮財政に反対する最大野党・急進左派連合が、与党・新民主主義党(ND)を抑えて優勢を保ち、過半数をうかがう勢いだ。ギリシャは今年夏に大量の国債の償還期限を控えており、新政権の方針次第では金融危機の再燃の可能性が指摘されている。急進左派のツィプラス党首は23日、首都アテネで開いた記者会見で、「緊縮策は、欧州連合(EU)の条約に明記されていない」と語り、EUなどが金融支援の条件に求めた緊縮策を改めて批判。