【福島】「帰ってこいよ!」…楢葉町でサケの稚魚1万匹放流、来年秋の漁再開目指し
原発事故のため住民の避難が続く福島県楢葉町の木戸川で15日、震災後初めてサケの稚魚約1万匹が放流される。木戸川は本州有数のサケの遡上場所だったが、震災による津波で、サケを取るやな場やふ化場が壊れた。木戸川漁協は来年秋の漁再開を目指し、楢葉町に近い同県いわき市の川で育った稚魚を購入した。漁協の鈴木謙太郎・ふ化場長(32)によると、稚魚は育った川ではなく、放流された川から海に出る時に覚えたにおいで4、5年後に戻ってくるという。