【社会】言論の自由、胸に刻む 阪神支局襲撃事件28年 書店に並ぶ嫌中・嫌韓本などが気にかかるという人も[朝日新聞]
兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で、記者2人が散弾銃を持った男に殺傷された事件から3日で28年。支局1階に、亡くなった小尻知博記者(当時29)の遺影を飾った拝礼所が設けられ、市民ら約330人が訪れた。この日、支局3階の襲撃事件資料室では、言論の自由を考える「『みる・きく・はなす』はいま」展が開かれた。初めて資料室を訪れたという西宮市の日本語教師、波多野吉徳さん(47)は、小尻記者が事件時に着ていたブルゾンなどを目にし、「生前の小尻記者の息吹を感じ、過去のことじゃないと衝撃を受けた」と話した。