【宇宙】種子島宇宙センター塩害深刻--壁の穴から動物侵入・配管サビで誤操作も
日本の主力ロケット「H2A」の打ち上げ拠点である
宇宙航空研究開発機構の「種子島宇宙センター」(鹿児島県南種子町)で、設備の深刻な老朽化が進んでいる。毎年約10億円をかけて補修しているが、海に面した施設は、塩害で急速に腐食し、対策が追いつかない。H2Aの打ち上げは、2007年に民間移管され、本格的な商業衛星、安全保障用の情報収集衛星などの打ち上げが控えており、施設の老朽化は、わが国の宇宙開発を足元から揺るがしている。