【宇宙】世界初、「ひさき」がとらえた木星磁気圏の電子の流れ
惑星分光観測衛星「ひさき」が、木星を取り巻く強力な磁気圏の中を高温の電子が木星の方へと効率的に運ばれるようすを世界で初めてとらえた。高エネルギー粒子の集まる放射線帯がどのように維持形成されているかについて、従来の学説を裏付ける重要な成果だ。2013年9月にイプシロンロケットで打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」が、木星の衛星イオの火山から放出されるガスが木星の周りにドーナツ状に分布した「イオプラズマトーラス」を極端紫外線で観測した。