【人体】母乳の免疫力を解明…山梨大学医学部 免疫学講座・中尾篤人教授
10月、東京で開催された日本食品免疫学会で、乳幼児のアレルギーに関するある発表が行われた。母乳に含まれる「TGF-β」というタンパク質の量が多いほど、その母乳を飲む乳児にアレルギーが発症する率は低い。今回の発表では、ビフィドバクテリウム・ロンガムビフィズス菌、ラクトバチルス・カゼイ乳酸菌、そしてバチルス・コアギュランス有胞子性乳酸菌という3種類の菌を母親が摂取することで、母乳のTGF-β濃度が高まることが明らかになったというのだ。