【無機化学】東工大、新しいアンモニア合成法のメカニズムを解明 合成の省エネ化に期待
東京工業大学の細野秀雄教授らによる研究グループは、ルテニウム担持12CaO・7Al2O3エレクトライドを触媒に用いると、強固な窒素分子の切断が容易になり、アンモニア合成で速度の最も遅い律速段階が窒素分子の解離過程ではなく、窒素-水素結合形成過程となることを発見した。人工的にアンモニアを合成する技術「ハーバー・ボッシュ法」は、1912年代に工業的に完成してから約100年経った現在でも、人類の生活を支えるために必要不可欠となっている。