【自然人類学】側方視をしやすくしているヒトの頭蓋骨の形態 ヒトと類人猿の、頭蓋骨の眼窩を比較
ヒトの眼窩(眼球孔)の構造は、他の類人猿と比べて独特で、周辺視野を広げるように進化した可能性のあることを示した論文が、今週掲載される。今回、Eric Denionたちは、ヒトの頭蓋骨(100点)と類人猿の頭蓋骨(120点)の眼窩を比較し、ヒトとテナガザルの眼窩が、チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータンの眼窩と比べて、convergence(眼窩の入口面がどれくらい前方を向いているかという概念)が有意に低いことを発見した。