【憲法】「平和って、一人一人の意志がないとつくれない」…85歳妻の旗揚げ、夫・「九条の会」奥平さんの最後の問いかけから5カ月
「君はこのごろ、平和についてどう考えてる」。夫が急逝する前夜、そう問いかけられた奥平せい子さん(85)が今月、地元の東京都調布市で安全保障関連法案の撤回などを求める市民団体を仲間たちと旗揚げした。夫は、今年一月に八十五歳で亡くなった「九条の会」呼び掛け人の一人で、憲法研究者の奥平康弘さん。死別から五カ月たって立ち上がったのは、夫の最後の問いかけに「平和は市民の意志がつくるんだよね」と答えたいからだ。