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【避難所】2ちゃんねる総合避難所スレッド Part.140
170:国境なき名無しさん 2020/04/13(月) 13:21:35 ID:LoUsiE2F0 [sage] 瀬畑 平成の天皇が子供の時にどういう教育を受けていたか、というようなことを大学院で研究し始めたら、 存命中の天皇の資料というのはなかなか出てこなくて。その時たまたま情報公開法が施行されたので 「宮内庁に文書の公開請求をしたら資料が出てくるかも」と思い、請求し始めたのが公文書に関わるきっかけでした。 それで宮内庁にいろいろ請求してみたんですが「こういうふうに決まりました」っていう決裁文書は出てきても、 歴史研究者の私が知りたい「どうしてそうなったのか」という政策決定の途中過程の文書が出てこないんです。 宮内庁という秘密体質の役所なので、「どうせ隠蔽しているんだろう」と思いながら、職員に「これはどういうことですか」と尋ねてみたんです。 最初はこっちのほしい文書が何かをなかなかわかってくれなかったんですが、 説明している内に「ああ、そういう文書が欲しいんですか」とわかってくれたものの、 「申し訳ないけれど、途中過程の文書っていうのは、私たちには必要がないんです。 だからそういう文書は残しません。別に隠蔽とかそういう話じゃなく、 私たちは必要があるかどうかで文書を残す、残さないを決めるんです。 決裁された文書は絶対必要だから残す。 最後にどう決定したかですから。それに基づいて行政が行なわれるから。 けれど、どういうふうにして決まったかというのは官僚にとって重要じゃないんです」 と言われました。 つまりこっちが残してほしいと思う文書と、官僚が残したいと思う文書というのは 元々ズレてるんです。それに気づいて 「何でこんなことになっているんだ?」と思い、そこから公文書の話を調べ始めたんです。 それでいつのまにか本職の天皇制研究よりも公文書問題の方が専門、と誤解されるようになってしまいました(笑)。 ただ、公文書問題ももう完全にライフワークと化しているので、両方とも重要だと思いながらやっている状態です。
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