【企業】中小企業の“隠れ倒産”が10年で倍増
アベノミクスによる景気回復基調を背景に企業の倒産件数が22年ぶりの低水準となる一方で企業が余力を残しながら事業を断念し、休廃業するケースが急増している。後継者難や経営の先行き懸念が主因で、東京商工リサーチによると、2013年の休廃業(解散も含む)数は2万8943件で過去10年で2倍に急増した。債務超過などで倒産に至る前に自主的に会社を整理するため、“隠れ倒産”とも呼ばれる休廃業の急増は景気回復の波に乗り切れない中小零細企業の経営の厳しさを浮き彫りにしている。