【製薬】武田薬品工業、日米欧で前立腺がん治療薬の開発中止 将来の収益に影響
武田薬品工業は19日、前立腺がん治療薬として日本や米国、欧州で開発中だった「TAK―700」について、開発を中止すると発表した。同薬は開発がフェーズ3(第3相試験)と呼ばれる最終ステージに進み、将来の収益のけん引役の1つとして期待されていた。開発を取りやめた理由は、同社が化学療法を受けていない転移性・去勢抵抗性前立腺がん患者を対象に、臨床試験を実施した結果、主要評価項目の一つの全生存期間(生き延びることができる期間)で改善がみられなかったため。