【自動車】トヨタ全工場で生産休止、供給網のもろさに課題 「かんばん方式」生産効率との両立に難儀
トヨタ自動車が国内全工場で約1週間の生産休止を決めたことは、生産効率の追求と、安定した供給網(サプライチェーン)の確保を両立することの難しさを改めて示した。必要な量の部品を適時使う「かんばん方式」と呼ばれるトヨタ流の生産方式は、生産現場の在庫などムダを徹底的になくして業績拡大につながった。だが、一部部品の生産が滞れば供給網全体に影響がおよび、生産効率が犠牲になる「もろさ」への対応という課題も残る。