【環境】カナダ、石炭火力発電から撤退へ 石炭復活を掲げるトランプ氏と正反対
カナダ連邦政府は21日、温室効果ガスの排出削減に向けて、2030年までに石炭火力発電から撤退すると表明した。米国ではトランプ次期大統領が石炭産業の復活を公約に掲げ、20年以降の地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」からの脱退を公言。エネルギー政策をめぐり国境を挟んで正反対の動きが進みそうだ。新方針を受けて、石炭火力発電所を抱えるカナダのアルバータなど4州は、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない発電設備への切り替えや、CO2を回収・貯留する技術の利用などを求められる。