【福島第1原発事故】宇宙線使い溶融燃料調査、3号機で来月着手 1、2号機では実施済み
東京電力福島第1原発3号機で、物体を通り抜ける性質を持つ宇宙線の一種「ミュー粒子」を使って原子炉を透視し、溶け落ちた核燃料(デブリ)の状態を探る調査が5月に始まる。政府と東電は今年夏ごろ、炉心溶融が起きた1~3号機でデブリ取り出しの大まかな手順などを絞り込む予定で、方針決定の手掛かりを得たい考えだ。ミュー粒子は、ほとんどの物質をすり抜ける一方、核燃料に含まれるウランなど密度の高い物質にぶつかると吸収されたり、方向が変わったりする。