【東芝】特別リポート:東芝傘下のWH、破たん招いた新型原子炉の誤算
2012年に米ジョージア州で進められていた原子力発電所の建設工事が8カ月にわたって中断した。数百マイル離れた工場から原子炉の一部を出荷するために必要な署名と書類手続きが整うのを待たなければならなかったからだ。遅延は当該部分の製造に要した期間よりも長期に及んだとみられており、こうした度重なる工期の遅れは、原発建設において野心的な新手法を試みていた米ウエスチングハウス・エレクトリック(WH)を追い詰める象徴的な頭痛の種となっていた。