【日銀】黒田総裁が「正常化」観測を打ち消したワケ それでも正常化はありえる、為替はどうなる?
尾河 眞樹 : ソニーフィナンシャルホールディングス 執行役員
2018年、主要な中央銀行で最も注目を集めるのは、ひょっとすると日本銀行かもしれない。振り返れば2017年は、各国中銀の「金融政策の正常化」に注目が集まった。各国の「正常化」を、(1)資産買い入れ額の減額(テーパリング)、(2)利上げ、(3)量的緩和によって拡大したバランスシートの縮小、に分けて見ていくと、言うまでもないが正常化が最も進んでいるのは米国である。