【イタリア】信頼というかけがえのない資産を失いかねない-イタリア中銀総裁
イタリアは「信頼というかけがえのない資産を失うリスクから」常に数歩手前にあると、イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁が述べた。イタリアは政治危機に陥り、国債利回りが急上昇、金融株が急落している。ローマで29日開かれたイタリア中銀の年次総会で、同総裁は欧州連合(EU)規則についての議論や批判、改善を目指すことはできるが、貯蓄の保護や収支の均衡、国際条約の尊重を求める憲法の規定をないがしろにすることはできないとして、「イタリアの運命は欧州の運命だ」と述べた。