【イタリア】イタリア国債急落、細る流動性が追い打ち-買い手が不在に
流動性は最も必要とされる時に干上がるというトレーダーの格言があるが、29日のイタリア国債急落はまさに、欧州の主要な債券市場であっても、この格言から逃れられないことを示した。イタリアは総選挙から2カ月余り経過しても新政権発足に至っていない。こうした中、ポピュリスト政党が再選挙をユーロ残留の是非を問う事実上の国民投票に変えるのではないかとの懸念で、同国の1兆6000億ユーロ(約200兆円)規模の債券市場では国債利回りが急伸した。