【経済】余ったお金がさらに集まる「富の一極集中」が先進国を疲弊させている
「金余り」ということが言われて久しいが、筆者の周辺でよく聞くのは「金余りっていうけど、私のところには全然やってこないよ!いったいどこに行っているの?」という話である。たしかに、「上場企業が空前の利益を稼ぎ出し、内部留保が記録的な金額になっている」とか、日本銀行が「異次元緩和で、ほぼ無尽蔵の資金供給をしている」などというニュースを聞くと、「自分のところにも『おこぼれ』がやってこないかな……」と思うのが人情だが、それは世間の大多数に人々に対しては起こらない。