【航空】ANA、1590億円赤字で崩れる「脱コロナ」シナリオ 旅客需要が蒸発、資金繰り確保を優先だが…
「今年度末に国内線(の需要)は1年前の約7割、国際線は約5割の水準に戻るという前提が崩れつつある」ANAホールディングスで財務を担当する福澤一郎常務執行役員は7月29日の決算会見で、足もとの事業環境をこう表現した。ANAの2020年4月~6月期は、売上高が1216億円(前年同期比75.7%減)、営業利益は2004年3月期以降で過去最大となる1590億円(前年同期は161億円の黒字)の赤字に転落した。