【MRJ】「スペースジェット」事業凍結 失敗の本質はコロナではなく三菱重工の“おごり”
三菱重工業がジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」事業の凍結に追い込まれた。事業化決定から12年。自前主義への過信があだとなり、一機の納入にもこぎ着けられないまま開発費用は1兆円規模に膨らんだ。国産初の民間ジェットを世界に飛ばす官民の悲願は、新型コロナウイルス禍であえなく挫折した。「コロナを言い訳に」
スペースジェットは、約100万点もの部品を使う航空機ビジネスを日本に立ち上げ、地方の雇用創出と成長産業化につなげようという国家的事業でもあった。