【社会】容疑者が飲んだSDカード、内視鏡で取ったら…前例なき裁判の結論は
盗撮目的で住居侵入した疑いのある男の体内から、マイクロSDカードを内視鏡で強制的に採取する。そんな異例の捜査の是非が争われた刑事裁判があった。これまで実施事例がほとんどなかったとみられるこの手法。裁判所が下した判断とは――。2020年3月の千葉地裁判決と昨年10月の東京高裁判決などによると、男は18年3~10月に千葉県内の民家に侵入したとして4件の住居侵入事件で起訴されたほか、最後の1件の逃走時に起こした傷害事件で起訴された。