【奈良】三角縁神獣鏡 作り方共通 橿原考古学研究所の公開講演会、500人聴き入る
邪馬台国の女王・卑弥呼が中国・魏から下賜された鏡との説もある三角縁神獣鏡をテーマにした県立橿原考古学研究所の公開講演会が3日、橿原市の県社会福祉総合センターで開かれた。同鏡を巡る最新の研究成果に約500人が聴き入った。水野敏典・総括研究員が、約270面の同鏡を3次元(3D)計測した成果を紹介。鏡に残る鋳型の傷などを分析した結果、
中国製とされる「舶載鏡」と、それを模して日本で作った「彷製鏡」には製法技術に共通性があるとし、「すべてが中国製か日本製となる可能性がある」と主張した。