【大阪】お寺と住民の“おもろいまちおこし”。平野のまちづくりに昔ながらの コミュニティを再発見
■平安時代から続く平野郷
昔ながらの面影を残す平野の街並み
大阪市平野区……地名の由来は、平安時代の領主・坂之上広野麿までさかのぼる。戦国時代には交通の要衝として栄え、武士の介入を防ぐため、村の周囲を二重の濠で取り囲んでいた。近年に至っても、1980年(昭和55年)に「平野の町づくりを考える会」が発足し、1992年(平成4年)には伝統行事の保存を始め、1993年(平成5年)には町ぐるみ博物館を開催するなど、36年にわたって次々と新しい試みを打ち出している。