【佐賀】識者「新平民と呼ばれて差別を受け続けた」 部落解放研究所、江戸・明治期の史実解説 時代で理由変え差別
佐賀部落解放研究所の研究発表会が21日、佐賀市の市文化会館で開かれた。研究員の中村久子さんが江戸期や明治時代の文献をもとに、理由を変えながら、いわれなき差別で被差別部落を苦しめてきた史実を解説した。中村さんは、江戸時代の身分制度が、差別を根深いものに変質させていった過程を説明した。被差別部落の人たちは明治維新の解放令で平民に位置付けられたのにも関わらず、「新平民」と呼ばれて差別を受け続けた。