【静岡】「甘粕事件」虐殺…大杉栄らの墓前祭、色とりどりのバラ献花
1923年の関東大震災後の混乱の中で憲兵隊に虐殺された無政府主義者の大杉栄らの命日を翌日に控えた15日、静岡市葵区沓谷1丁目の沓谷霊園で墓前祭があった。約20人が大杉とその内縁の妻で大杉とともに殺された女性解放運動家の伊藤野枝、おいの橘宗一が眠る墓に赤やピンク、黄色のバラを手向けた。憲兵隊に連行された大杉らが、甘粕正彦大尉の部隊に虐殺された「甘粕事件」は、国内で軍国主義が思想や言論の自由を圧迫してゆく過程で起きた惨劇として知られる。