【サッカー】育将・今西和男 逸材・久保竜彦のために早婚を薦め、酒を控えさせた
『育将・今西和男』 連載第5回
門徒たちが語る師の教え 廿日市FC 久保竜彦(1)
久保竜彦は心に決めた。「俺はもう絶対にここではしゃべらんとこ」福岡県筑前町から出て来た18歳の少年にとって、広島は大都会だった。自分の口から出る九州の訛りが恥ずかしくて仕方がなかったのである。極度の人見知りであったから、プロ入りを意識したのは筑陽学園高校の1年先輩である久藤清一がジュビロ磐田への入団を決めてからで、漠然と自分も行きたいと思ったに過ぎなかった。