【文芸】三島賞受賞の蓮実重彦さん(80)「選考委員が暴挙に出た」「もっと若い方を選ぶべき」「はた迷惑」
「喜んでいません。はた迷惑な話です」。第29回三島由紀夫賞に決まった蓮実重彦さん(80)。16日夜、東京都内で開かれた受賞記者会見は異例の重苦しい雰囲気に包まれた。このフランス文学と評論の泰斗は終始表情を変えず「選考委員が暴挙に出た」と不機嫌に語った。グレーのスーツで記者会見場に現れた蓮実さんは冒頭、司会から「心境は」と問われると「私の中に心境という言葉はないので、お答えしません」とひと言。