【大阪まみれ】「新婚さんいらっしゃい!」「プロポーズ大作戦」…「素人」だって、おもしろくふるまう方がいい!?
大阪の朝日放送で社長までつとめた西村嘉郎は、ラジオの時代から放送にかかわった。あるインタビューで、その当初から視聴者参加形式の番組はあったと、言っている。二十世紀のなかばすぎには、「素人も一緒に入れて」、番組をつくっていた、と。その理由を、西村はつぎのようにのべている。「東京から……高名な俳優や芸人を呼ぶと制作費が高くつくということもあった」(「関西の番組の特徴は『笑い』『視聴者参加』と『公開』の三つ」関西民放クラブ編『民間放送のかがやいていたころ』二〇一五年)朝日放送だけにかぎった話ではない。