【サッカー】湘南はなぜ生え抜きが育つのか? エース離脱の危機を18歳抜擢で乗り越えた「育成クラブの底力」
戦況のほとんどをベンチ前のテクニカルエリアで見守り、間断なく降り続いた雨に打たれながら、湘南ベルマーレの曹貴裁(チョウ・キジェ)監督は幾度となく6年前の記憶を蘇らせていた。2011年3月7日。ファジアーノ岡山を平塚競技場(現Shonan BMWスタジアム平塚)に迎えたJ2開幕戦。76分から途中出場してJリーグでデビューを果たしたルーキーの高山薫と、目の前で攻守に奮闘している18歳の石原広教(ひろかず)の姿がダブって見える。