【映画】「社会派映画」に挑んだスピルバーグの使命感 ペンタゴン・ペーパーズ事件を描いた力作
壬生 智裕 : 映画ライター
1971年、ベトナム戦争に関する“政府の不都合な真実”が記された文書を手に入れたジャーナリストたちは、いかにしてリチャード・ニクソン政権の圧力に屈せずに、「報道の自由」を守り抜いて報道していったのか――。ハリウッドを代表するヒットメーカー、スティーヴン・スピルバーグ監督最新作となる『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(3月30日より全国公開)は、強い信念を持って政府の圧力に立ち向かったジャーナリストたちの戦いを描き出した社会派ドラマである。