【野球】入団前からの「ヤクルト愛」も? 山田哲人残留の“決め手”は何だったのか【燕軍戦記】〈dot.〉
その時、ヤクルトの小川淳司監督(現GM)は、3度目の壇上で考えを巡らせていた。目の前に置かれた半透明の抽選箱に入れられた封筒は2つ。そのどちらかに「交渉権確定」と印字された“当たりくじ”が入っている。2010年10月28日、監督代行から昇格して臨む初めてのドラフト会議。その晴れの舞台で、1巡目に入札した早稲田大・斎藤佑樹(現日本ハム)、八戸大(現八戸学院大)・塩見貴洋(現楽天)を相次いで抽選で外し、外れ外れの入札でもオリックスと競合。