【音楽】[Alexandros]から考える、“ロック”と“ロックンロール”の違い「すごい難しい曲を易々とこなしてしまう」
近田 春夫
「ロックにはあってロックンロールにはないもの」といえば、ひとつは――魅力の評価に於ける――難易度というパラメータの存在ではないか。 平ったく申せば、すごい難しい曲を易々とこなしてしまうとはなんてすごい! てなことだ。ロックンロールではあまり聞かない話だろう。ロックならではの、そうした「ワザの披露でリスナーの度肝を抜いてみせる」というのは、多分'70年デビューのエマーソン・レイク・アンド・パーマーあたりが開祖だ。