【大学駅伝】2021年の箱根駅伝に“山の神”は降臨するのか/酒井政人(スポーツライター)
今回、最も「山の神」に近いといえるのが、その東洋大・宮下だ。山梨県富士吉田市出身の宮下は、小学生のときに東洋大・柏原竜二(現・富士通=競技引退→社業に専念)の活躍を見て鉄紺軍団のファンになった。高校時代は全国大会の出場がなかったが、大学入学時から「5区」を意識していた生粋のクライマーだ。今季は10000mで28分37秒36の自己新をマークして、全日本大学駅伝の最終8区でも前年のタイムを1分20秒も短縮している。