【北京冬季】「平和の祭典」の限界露呈 「選手第一」「五輪の理想」はどこに 北京閉幕
熱戦が繰り広げられた北京冬季五輪は20日、閉幕を迎えた。中国の人権状況に懸念の目が向けられた大会は「平和の祭典」としての限界を露呈。昨夏の東京五輪で見られた選手の表現活動は消極的で、環境への影響が懸念される人工雪の会場は「選手第一」からは遠い状況も指摘された。史上最多18個のメダルを獲得した日本選手団の活躍で「スポーツの魅力」は印象づけられたが、フィギュアスケート女子のドーピング問題など、今後に禍根を残す「負」の面が印象に残ってしまう17日間でもあった。