【訃報】新派最古参の俳優柳田豊さん死去 93歳肺炎「滝の白糸」裁判長が当たり役
劇団新派で最古参の俳優、柳田豊(やなぎだ・ゆたか、本名同じ)さんが22日午前9時26分、肺炎のため死去した。93歳。同日、松竹が発表した。劇団薔薇座を経て、1953年に劇団新派に入団し、初代水谷八重子に師事。70年の芸歴で「華岡青洲の妻」の良庵、「鶴八鶴次郎」の竹野、「日本橋」の甘酒屋、「婦系図」の酒井俊蔵、「歌行燈」の宗三、「遊女夕霧」の円玉、「残菊物語」の五代目菊五郎など幅広い役柄をこなし、深い趣と人情味のある確かな演技で劇団を支え続けた。