「悪趣味なパリ五輪」vs「記憶に残らない東京五輪」 パリ五輪開会式「過激すぎ」でも東京より意外と好評なワケ
(前略)
たしかに、パリ五輪は“自由”で“攻めた”演出だったと言える。批判の背景には「五輪という世界の多くの人が注目する国際大会の場で、これを行う必要があったのか?」という疑問があるように見える。フランスに限らず、ヨーロッパの人びとは、他人の行動にあまり口出ししない傾向がある。多くの国家が隣り合い、国や民族を越えて行き来している地域のため、摩擦も絶えないのだが、「とりあえずは受け入れて、問題が起きたら解決策を講じよう」という基本姿勢を持っているように見える。