【コラム】あらゆる性知識を排除した健全できれいな世界、というディストピア- アニメ『下セカ』から考える
現在放送中の深夜アニメ『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』(『下セカ』)が大変面白いです。原作は2012年から続くライトノベル。マンガ化もされておりメディアミックス盛んな作品です。舞台は少し未来の日本、16年前に制定された「公序良俗健全育成法」という法律によって、性的な言葉(下ネタ)が失われ、人々から性知識が著しく欠如し、「赤ちゃんは男女が真面目に心から愛し合っていれば何もしなくても自然と生まれてくる」と高校生がテストで回答することが正解になっています。