【考察】なぜ、気持ち悪いオタクはいなくなってしまったのか?―深夜アニメはもうオタクだけのものではない
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■「オタク」と「サブカル」のあいだの壁が消えつつある…しかし、近年ではこの「オタク」と「サブカル」の間にあった「壁」が、以前と比べれば消失しつつあるように感じられる。私が大学で接する大学生たちの姿や、アニメキャラのキーホルダーをカバンにぶら下げて街を歩くほとんど「オタク」っぽい雰囲気のない高校生たちの姿を見ていると、音楽、漫画、映画、お笑い、演劇……といった「サブカル」的なものと同列に「アニメ」という選択肢が置かれているように見えるからだ。