【高知新聞】愛国心を養う教科書検定改定は国の関与が強まる暗雲。南京事件・慰安婦問題の記述に政治的主張が入り込む余地はない筈
教科書検定に、国の関与が強まる暗雲が立ち込めてきた。文部科学省は、教科書会社が検定申請時に同省へ提出する書類に、愛国心を養うといった教育基本法(教基法)の趣旨をどう生かしたかを明示させることを決めた。また、小中高校・社会科分野の教科書検定基準を改正し、近現代史に関する政府見解の尊重を求めるという。基準改正は検定審議会の了承が必要で、早ければ来春の中学生向け教科書検定から適用される。