【断末魔の中韓経済/三橋貴明】先進国になり損ねた韓国 「グローバリゼーション」が仇に…
日本も他国のことを言えた話ではないのだが、韓国で実質賃金の低迷が続いている。2007年から12年までの5年間で、韓国の実質賃金は2・3%の減少となったのである。韓国は別に日本のようにデフレに陥っていたわけではないため、「賃金の上昇が、物価の上昇に追いつかない」形で実質賃金が下落していったことになる。実質賃金の下落とは、グローバル市場をメーンの標的市場としている国、企業にとって、「国際競争力が高まる」という話になるわけだ。