【日中】中国から離れると日本はうまくいく― 日中離反の歴史学(2) - 石平(拓殖大学客員教授)
上記スレの続編記事
◆秀吉の失敗に懲りた徳川政権◆
室町幕府が崩壊したあとの戦国時代、大いに活躍して天下統一の偉業を成し遂げていったのは織田・豊臣・徳川の三人の武将であったが、この三人のなかでは唯一、中国大陸に多大な関心をもったのが豊臣秀吉である。織田信長の死後、一応の天下統一を果たした秀吉は、中国大陸に攻め込んで明王朝を倒して、自ら中国の寧波に移り住んで中国と日本の両方に号令するという途方もない野望に燃えたのである。